ここ福岡では、桜もすっかり葉桜になりました。
お花見や新生活、新しい出会いなど・・・春は、特別な季節に感じる方も多いのではないでしょうか。
その春の暖かさに誘われて、髪を切り、軽やかにイメージチェンジをする友人もチラホラ。
そして、ヘアケアにも手軽にアロマテラピーを取り入れることが出来るので、
今回は、髪や肌のお手入れとしても海外から注目が高まる「made in Japanのキャリアオイル」をご紹介します。
日本古来の植物油「ツバキ」
平安時代にはすでに搾油されていた「ツバキ油」。貴族の女性など限られた階級のものでしたが、
江戸時代に入ると、ヘアケアとして広く愛用されるようになり、お相撲さんの鬢付け油としても広まってゆきました。
世界中に約200種類あるといわれるツバキ。日本に自生する「ヤブツバキ」は、古くから主に九州に自生していました。
学名は、「カメリア・ジャポニカ」
ツバキ油の搾油には、秋に収穫した種子を低温や常温で圧搾する方法などがあります。
髪や肌をケアしながら、紫外線のダメージからもしっかりガード
ツバキ油は、皮脂の成分に近いオレイン酸を多く含んでいるため、肌なじみがとてもよく潤いも保ってくれます。
その他の成分サポニンには、殺菌効果やシャンプーの界面活性剤の刺激から肌を守って、優しい使い心地をサポート。
そして、バリア機能により紫外線からも保護してくれるという頼もしい一面も。
髪に日焼け止めクリームを塗ることは出来ませんが、ツバキ油を塗ると「髪の日焼け止め」になり、ツヤ感もアップします。
海外のアロマセラピストの間で話題になる理由
日本では昔から身近な存在のツバキ油ですが、海外ではほとんど知られていませんでした。
その後、髪に栄養を与える作用が知られ、数年前から海外でも「カメリアオイル」として注目が高まってきました。
オリーブ油と似た脂肪酸組成を持つため、海外のアロマセラピストの間では「アジアのオリーブ油」と呼ばれています。
海外からみた日本女性の魅力のひとつに「艶のある美しい黒髪」がありますが、その美の秘訣には、昔からツバキ油が
一役買っていたのかもしれません。